神楽坂の街角、飯田橋駅から数分のところに、木造の美しい外観が目を引く小さなパティスリー「ル・コワンヴェール」があります。店内に一歩足を踏み入れると、ヴィエノワズリーが並んでいるところからだけでなく、職人たちが働いているのが見えるキッチンからも食欲をそそる香りが漂ってきます。
ひとたび入ったら、ショーケースに丁寧に並べられたケーキたちにきっと目を奪われてしまうでしょう。ケーキはまるで宝石のようで、まさに細心の注意と創造性、技術を必要とする金細工職人の仕事です。オリジナルの作品であれ、パリ・ブレストやモンブランのような偉大な古典派スイーツの再解釈であれ、感嘆せずにはいられません。
このショーケースには、ケーキやプディングのセレクションも並んでいます。その上には、フランスのヴィエノワズリーの大定番たちの姿も。パン・オ・ショコラとクロワッサンは食欲をそそり、光沢のある仕上げがエレガントさを醸し出しています。ミニバゲットやその他の種類のパン、さらにドーム型のカバーの下には絶品のカヌレも並べられています。フィナンシェ、サブレ、スペキュロス(スパイスクッキー)、メレンゲ、ジャムなどのビスキュイも販売されており、お土産にぴったりです。
ル・コワンヴェールを支えるのは、ノルマンディー出身のパティシエ、パトリック・ルメル。若くして菓子作りを始めた彼は、ベーカリー界の名門メゾン・カイザーでシェフパティシエを務めるなど、輝かしいキャリアをスタートさせました。その後、日本へ渡り、2006年に名門料理学校ル・コルドン・ブルーのパティシエ教授に就任。ル・コルドン・ブルーで十数年働いた後、中国に移り、そこでも教鞭を取り続けました。そして2017年に日本に戻り、2019年にパティスリー「ル・コワンヴェール」をオープンしました。
ル・コワンヴェールで提供される作品には、パトリック・ルメルによって40年かけて培われたノウハウの全てが生かされています。美味しいもの好きのための繊細さと技巧は、私たちの味覚を満足させるのに完璧なバランスです。
特にカヌレは非常に強烈な印象を与えます。サクサクとした、ほとんどキャラメリゼされたような外側部分が、クリームの食感を彷彿とさせるようなとろける絶品の内側部分を覆っています。クロワッサンも同様に素晴らしい味わいです!
ル・コワンヴェールとそのシェフ、パトリック・ルメルは、ウィンドサーフィンワールドカップ横須賀三浦で開催する「Le Marché BONJOUR FRANCE」に出展します。シェフとその仲間による作品を味わいにぜひお越しください。また彼らのケーキやスイーツを探しに、ぜひ神楽坂へもお越しください。
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