Devialet・ インタビュー
インタビュー
2007年に創設し、パリに本社を構えるDevialet は、オーディオ発明におけるイノベーションと優秀さにおいて、最も評価されたスタートアップ(新興企業)となっています。私たちのストーリーは、最高級アンプの定義を完全に変えた、革新的な特許を取得する発明品であるADH®でスタートしました。驚くほどの偉業である、これまでに体験したことのないような音のクオリティを生み出す、デジタルとアナログがスムーズにブレンドされたハイブリッドテクノロジー。最高のエンジニアリング

世界で最も優れたスピーカーを作りたいという野望はどこから生まれたのですか?
オーディオ業界はある致命的な矛盾を抱えています。それは、音量、音質を向上させ、本物の音を何とか再現しようという試みがかつてないほど行われるようになったにもかかわらず、そこにいまだ十分な効果が現れていないことです。純粋なサウンドや音楽の細部を再現できないまま今日まで来てしまっているのです。
そんな深刻な問題を解決しようとデビアレは2007年に創業しました。私たちの目標は、完璧に再現された音楽体感を多くの人が一般的なサウンドデバイスで楽しめるようにすることです。これは思えば、至ってシンプルな目標です。
スピーカーのデザインのインスピレーションはどこから生まれたのでしょうか?
Phantom はユニークな形をしていますが、ハリーF.オルソンの振動する球体の音響原理にインスパイアされた理想的なスピーカーの形をしています。
小石で水切りをした際にできる、さざ波を思い描いてみてください。音も、同じように同心円状に空間を広がります。全方向に向けて均等に音波を届けることができるため、球体は音波が形作られ広がっていくには、理想的な形と言えるのです。
音響の法則を利用したPhantomの機能的なデザインは、美しく、バランスが取れています。例えどのような角度であっても、表面回析ゼロの状態で多次元サウンドを届けることを保証します。
デビアレのフランス的な側面はどこでしょうか?
デビアレのDNAの起源を辿ると、そこには啓蒙時代の哲学者たちの影響があります。デビアレの会社名は、ディドロとともに百科全書の編纂、出版に携わったエンジニアであるギヨーム・ビアレの名に由来します。ビアレは、知性面、文化面、科学面での取り組みを誰もが手に入れられるようにすることで、社会の進化に貢献した知識人の1人として広く知られています。
そして、デビアレの思いも同じです。より多くの人に日々の生活の中で高音質、純粋な音に触れて欲しいと願っています。そのために、デビアレの製品をより多くの人に知ってもらい手頃な価格でお届けできるよう日々、取り組んでいます。
日本は最新技術の先進国として知られています。デビアレの製品は、オーディオ業界とデビアレへ対するブランドイメージにインパクトを与えたと思いますか?
日本は非常にハイテクに精通した市場であり、ハイエンドオーディオの世界最大規模のマーケットです。その上、日本のブランドは非常に良い技術と製品を持っています。感度の高い日本人に対しても、自信を生み出すことがデビアレにとって非常に重要です。
日本のユーザーにはデビアレの製品を持っていることを自慢してくれることを期待しています。それがこの市場で持続的に成長する説得力のある方法です。
デビアレの製品で楽しむのにベストな曲を教えてください
Christine & the Queens – Christine
実際にはクラシックからロックまで多くの曲をお楽しみいただけます。
日本で考えている計画はありますか?
日本はデビアレにとって重要な市場であり、長期的な成長の基盤を構築するチームがいます。デビアレの日本での最初のステップは伊勢丹新宿店での店舗のオープンです。お客様は専用のリスニングルームでPhantomの超高密度サウンドを体感できます。
—
Devialetのホームページは こちらをご覧ください。

セリーヌ・ギエルメ・ インタビュー
インタビュー
Les Georgettes は、アクセサリーと革の最高度の職人技を組み合わせてデザインされたフランス 発のバングルコレクション。その革新的なコンセプトは、高品質のメタルパーツに入れ替え可 能なリバーシブルレザーバンドを装着することでカスタマイズができるというもの。

セリーヌ・ギエルメはLes Georgettes のアーティスティック・ディレクター。39才。3人の女の子の母。 パリのデュペレファッションとデザインスクールで学び、ウォッチやジュエリーとアクセサリ ー業界で15年の経験を積む。フランスの伝統的な職人技法を重んじ、ヴィンテージものや写 真、旅行先での体験からインスピレーションを得る。
「レ・ジョルジェット・バイ・アルテス」は世界的に知られるブランドになりました。どんなサクセスストーリーがあったのか、お話し頂けますか?
『レ・ジョルジェット・バイ・アルテス』は何よりも、色とモチーフによって個性を表現するという独自のコンセプトを提案しています。メタルアクセサリー、モチーフ、レザーパーツをカスタマイズすることによって、自由自在にシーンに合わせて、自分だけのアクセサリー作りを楽しむことができます。一方で、Made in France のアクセサリーのクオリティと芸術性、技術のノウハウを受け継ぐことも大切にしています。
ブランドを有名にすることになった独創的なコンセプトは、どのように生まれたのですか?
ブランドのオリジナリティは、何よりもこのコンセプトと独自の手法にあります!
きっかけは至って単純で、アクセサリーの色を際限なく替えられたら、と思ったことでした。モチーフと色を変えることによって流行のアクセサリーにすることもできます。手頃な値段でありながら、細部にもこだわって作っています。
何が、これほどのフランスらしさをもたらしているのでしょうか?
それは、私たち作り手のフランスらしさです!私たちのエスプリは、自由でクリエイティブなのです!私たちは新しい手法や流行と、技術を調和させています。このフランス的な物づくりが、流行と風格のバランスを取り、流行遅れにならないスタイルを生み出しているのです。
日本でもますます人気が高まっています。どのような点が、日本の女性に受けているのだと思いますか?
日本の女性に受け入れられている点は、まさしく、私たちのエスプリがとてもフランス的であるという点だと思います。私は日本の絵柄や繊細なセンスが好きなので、日本の方に気に入ってもらえた事をとても嬉しく思います。
2020年はどのような展望をお持ちですか?
2019年末に新店舗をオープンします。そして2020年には日本の百貨店での展開を拡大し、独自のネットワークを活かして東京に2店舗目をオープンする予定です。これまでのビジューにはモチーフや色の種類を増やし、新シリーズの展開として、アクセサリーや時計、レザーアクセサリーにも私たちのコンセプトを融合することを構想中です。
レ・ジョルジェット・バイ・アルテスのホームページは こちらをご覧ください。

アニエスベー インタビュー
インタビュー
まず最初に、このようなインタビューで日本について話せるのはとても嬉しいことです。フランスと日本はお互いに刺激し合う良い関係だと思っています。

How would you define the Agnes b. style? You have helped make the Parisian a fashion icon, a “style”, a “state of mind”.
Through your universe, do you claim a French art of living ?
石や水、インディゴや禅の精神など日本で出会う素敵な自然界の素材はクリエーションのインスピレーションソースとなっています。
ベルサイユで生まれた私にとっては、それらはとてもフィットするのだと思います。
アニエスベー のスタイルとは、考え方の問題だと思います。今着ていて楽しくて、この先たとえ別のタイミングで着たとしても間違いなく、違和感なく着られるであろうスタイル。その理由は、私がモードではなく、誰もが時間の流れとともに、タイムレスに着続けられる洋服を意識して作っているからです。それは、流行遅れにならない服、そもそも私は“流行遅れ”が好きではないのです。30-40年前に私がデザインした服は、今、私がデザインしてもおかしくないと思います。そして、いうまでもなく私の服は“French Life Style”やパリのエレガンスを体現しています。そのエレガンスは、謙虚だけど個性的です。
What is the French style, which defines French fashion ?
私にとって、フレンチスタイルとは、1920年代にココシャネルがメンズのパンツとカーディガンを女性に着せ始めた時に始まり、その後もジバンシーが、オードリーヘップバーンの衣装をスタイリングしたスタイルなど、様々な映画の中で見受けることができます。サンローランやディールたちが、素敵なパリシックスタイルをつくっていました。また、他にもたくさん偉大なデザイナーがフレンチスタイルを作ってきました。
What do you think would be the three essential fashion pieces in a woman’s wardrobe ?
まず私は“Fashion Pieces”という言葉は使いません。
3つのタイムレスな洋服とするなら、ブラックジーンズ、ブーツ、大きめのニットプルオーバー、オーバーサイズのメンズスタイルのコートがあれば、私は十分です。(4つですが!)
オーバーサイズのコートは、ワンピース的にも着ることができます。
Do you want to send a message with your creations ?
私は多くのTシャツにメッセージをプリントしています。また、洋服の中に自然や、夜の街、雪景色、海などに対しての興味や想いなどを表現しています。フォトプリントシリーズをぜひみてみてください(アニエスベー 自身が撮影した写真の転写アイテムは、人気シリーズです)。私のクリエーションの中には、自然に対するたくさんのメッセージが隠されています。また、“b. yourself!”というメッセージはとても大切です。「あなたらしくいてほしい(ただ他の人に迷惑はかけることなく)」と伝えたいのです。
説教くさくてごめんなさい。
Where do you find your inspiration ?
どこでも!いつでも、インスピレーションがわいてきます。写真を撮ったり、石を拾ったり。特にノートに書き留めたりするわけではないけれど、アイディアがわいてくるのです。アイディアがわいてきたら、それを活用しますし、わかなければ、それまでです。なので、インスピレーションソースで悩むことはありません。私は飽きることを知らないのです。
Which designer has influenced you during your career ?
他のデザイナーがやっていること(ショーなど)を私はみにいったことはありません。
What is the creation that represents you the most ?
みんなは“カーディガンプレッション”だと言うけれど、他にもたくさんあります。
選ぶことはできません。“アニエスベー”とサインがついている洋服は、今の所全て私がデザインしたという証ですし。色々なカラー、スケッチなど全て私の手から生み出されたものです。
私の大好きなチームと共に作る、私の好きなスタイルの洋服に囲まれて生きているということが、ひとつのアニエスベー というライフスタイルなのだと思います。
What is inspiring you in Japan ?
最初の質問の回答にもつながります。日本人の謙虚さと同時にクレイジー、その相反する性質が好きです。(日本人は、必ずその二つを持っていると思います)
Support artists, humanitarian causes large or small through your endowment … Few creators have done as much for others in France. How is this passion born ? What is your approach ? What attracts you to art ?
他人を助けることは、親から教わったことですし、私はごく自然なこととして行なっています。
アートに何故ひかれるかというと、アートにはエモーションがあるから。アートには、愛や反骨精神など、たくさんのベクトルが含まれています。私の人生に欠かすことのできないものです。
アートなしには生きていけません。
Do you have ongoing projects in Japan ?
私には、信頼できる素敵なチームが日本にいます。昨年末には私にとって東京のお家である、青山店にギャラリーをオープンしました。そして、今年誕生から40周年を迎える、カーディガンプレッション。
秋には日本だけではなく、パリでも香港でも展覧会などの企画をすすめています。
Agnes b. のホームページは こちらをご覧ください。
カバー写真 © KAZOU OHISHI
ピエール・ガニェールと日本
インタビュー
フランスのガストロノミー界において伝説ともなっている三つ星フランス人シェフ、ピエール・ガニェールに日本で学んだことについて伺いました。

彼によれば、日本の料理は、もてなしからメニューが印刷 された紙にいたるまで、部屋の照明や温度も含め、総合的な体験としてとらえられます。妥協は一切ありません。おもてなしの術が日本人のメンタリティに深く根差しており、それが真の哲学となっています。非の打ち所がないサービスという概念を超えた、招待客が意識する前にその要望を汲み取る能力です。
彼によれば、日本の料理は、もてなしからメニューが印刷 された紙にいたるまで、部屋の照明や温度も含め、総合的な体験としてとらえられます。
日本人がフランスに旅行するようになった今、日本のフランス料理の名店に行くのは、美術館に行く感覚で、フランス料理とは何かを発見するためではありません。彼らはよい時間を過ごすために来るのです。
日本人はフランス料理とその風味を愛する、真の食通です。だからこそさらなる高みを目指し、作るものに真摯に取り組み、注意を向けていかなければなりません。
ピエール・ガニェールは、日本人シェフ、三國清三に尊敬の念を抱いています。三國清三は日本および世界に知られる偉大な料理人であり、フランスの食品とその品質を伝える伝道師として誰もが認める存在です。
ピエール・ガニェールは、日本人シェフ、三國清三に尊敬の念を抱いています。三國清三は日本および世界に知られる偉大な料理人であり、フランスの食品とその品質を伝える伝道師として誰もが認める存在です。
同時に、フランスに学び、その後日本でフランス料理術の技法を伝え広める若い日本人シェフにとっても、師と仰 がれる存在です。
東京の「ピエール・ガニェール」のミシュランガイド星つきレストランは こちらをご覧ください。
ニコラ・ルフーヴル、日本が大好きなアーティスト
インタビュー
フランス人の造形作家ニコラ・ルフーヴルに日本の伝統と技術から受けた影響について話を伺いました。

彼の創作は、紙の上にインクで描かれたもので、着物や下駄、麻雀の牌、印刷機のインクローラーなど、いずれも、古く、歴史が刻みつけられたオブジェを採用しています。独自の絵画的な言語を生み出しながら、次から次へと忘れ去られつつあるものを再び生まれ変わらせる。自身の絵画を通じて、彼の新たな感覚と、今この瞬間を探求している。彼の創作活動は、まさしく内面の探求そのものと言えるでしょう。
ボンジュールフランスは、展覧会を終えたばかりのルフーヴル氏にインタビューを行いました。
日本に対して、深い称賛の念をお持ちのようですが、それについてお話いただけますか?
そうです、日本は私を根本から変えました。単なる経験を超えて、私が日本で生活した5年間は、日本との愛のストーリーであり、2011年3月11日以降の期間は日本への想いがより一層深まりました。ご存じのように、私は、日本とフランスが、芸術、地理、料理など多くの分野において似通っている、あるいはお互いに自身を見出していると考えています。
しかし、私がたちまち魅了されたのは、とりわけ、繊細さ、美的感覚、情の厚さ、洗練の探求、そして複雑な環境における簡素さといったものでした。実のところ、私は強い主張やメッセージ性のあるアーティストではありません。
むしろ、自分の内面にある、私を取り囲む精神的な写真を写し直そうとすることで、唯美主義、エゴイスティックに言えば、個人的なもの、あり得る限り完全なものを探求しているのです。すべてが平衡で正確であるかをよく考えて計算しています。唯一インプロヴィゼーション(即興)があるとすれば、それは道具とインクが紙の上で絶えず変化するような状況を生み出しうるアクシデントによるものでしょう。
ご自身の創作は、日本の芸術や技術からどのような影響を受けたのでしょうか。
書道、お弁当に見出す秩序、日本の家屋の造り、電線、着物など、自分の創作姿勢に影響を与えたものはたくさんあります。仕事の仕方にはじまり、作品そのものに至るまで、さらに創作に使う道具の置き方にまで(まるで外科医がメスをトレイに置くように)影響を与えています。
ニコラ・ルフーヴルの公式サイトはこちらから。
ジュリエット・アルマネによるラブソング
記事
2017年の音楽界の新星、ジュリエット・アルマネとは?2018年ボンジュール フランスとの企画イベントにジュリエット・アルマネが登場しました。

アルバム「Petite Amie」(プティタミ)はフランス版アカデミー賞とも言える、フランスで最も有名な音楽賞「Les Victoires de la Musique」(ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック)2018年にて見事、「期待の新星アルバム賞」を受賞しました。
歌も、演奏も、作詞も…
今や、まさにアルバム「Petite Amie」のような、フレンチ・ポップス界で最も話題となる存在です。常に苦楽を共にしてきた「腐れ縁」のピアノを携え、ジュリエット・アルマネは、この1年、甘くセンチメンタルな情熱を曲に乗せて、ファンを増やしてきました。
ピッチの高い歌声、頭がくらくらするようなリフレイン、メランコリックで踊りたくなるようなメロディが、リスナーの心をつかんで離しません。まるで作家が書いたような彼女の作詞は、今回も健在です。愛とユーモア、陽気さと憂鬱さの間を揺れ動きながら、よく練られたスタイルで自身の世界を表現しています。
両親が聞いていたシャンソンにノスタルジーを感じ、80年代ロマンチズムの素晴らしさや純愛、そして恋愛感情の気づきへのオマージュを表現しています。
彼女のアルバム「Petite Amie」は、その歌詞と楽曲において、ここ数年で最も成功したアルバムのひとつに数えられるものです。12曲の完璧なヒットソングが収められたこのアルバムは、どの曲を聴いても、彼女に、そして歌声、ピアノ、歌詞、メロディに恋してしまいます。
心を揺さぶる愛のカレイドスコープ。彼女は今回も、自身の音楽的なジャンルを決めようとしませんでした。メランコリックな長い砂浜、ピアノと歌による私的なスローナンバー、派手なディスコ・ミュージックとの間を、悩ましげに揺れ動いています。
ジュリエット・アルマネのステージパフォーマンスは必見です。そのアルバム曲の生演奏を耳にすれば、彼女の持つ気品と独特の才能で会場が満たされるのを実感することでしょう。
ジュリエット・アルマネについて詳しく知りたい方はこちらから。