フランスの4月について知っておくべきこと全てをご存じですか?一緒に見ていきましょう!
エイプリールフール:フランス語で”poisson d’avril” (ポワッソンダヴリル)”「4月の魚」🐟
もしも皆さんが4月1日にフランスにいらしたら、紙で作った魚を手に持っていたり―または背中に貼り付いていたり!そんな子供達にすれ違うかもしれません。でもどうして?調べてみましょう!
世界中の多くの国々同様、4月1日は一般的にジョークやいたずら、さらにはフェイク情報拡散の日とされています。なぜこの日が選ばれたのか、諸説ありますが、一番よく知られているのはこの説です:
中世では1年の始まりは4月1日でした。1564年にフランス国王シャルル9世が、1年の始まりを1月1日とする暦を導入したものの、当時は人々にこの暦改革の知らせが知れ渡るのに時間がかかり、一部の人々は引き続き4月1日に新年を祝いプレゼントを贈り合ってました。そんな人々を優しくからかうために偽のプレゼントを贈る人々があらわれたという訳なのです!
では、どうして魚なのでしょう?これには諸説あります。
中世では、4月は漁のシーズンの始まりを意味していました。幸運を祈るために、船乗りの背中に魚を ―しかも本物の魚を!-吊るしていました。
4月1日はキリスト教の四旬節にも関わりがあります。四旬節の期間、キリスト教徒達は動物性のものを避け軽い食事をするなどの食事制限をします。肉の代わりに魚を食する機会が多く、もてなしの場にも魚が供されることが習慣でした。
現在では、魚は4月1日のいたずらを象徴するものになりました。もしも誰かの背中に紙で作られた魚が貼り付いているのを見かけたら、その人には教えないでください。このいたずらに自分で気づく楽しみを残してあげましょう!
四月? 💐
その他の月同様、フランス語の4月« avril » という呼び名の由来は、ギリシャ・ローマ神話、とりわけローマ帝国支配下にあった頃のフランス(ガリア)のガロ・ローマ文化のラテン語に遡ります。
« avril »とは、ラテン語の« aprilis »に由来しており、ギリシャ神話のアプロディーテー、またはローマ神話のヴィーナスにちなんでいます。愛の女神であると同時に美を司るとされるアプロディーテーは、生命の誕生や開花などに関わっていたことを想像することができます。
『4月は、一糸も脱がぬように 』 🌬️
これは、春の始まりは気候が変わりやすいという理由から、フランスでは4月によく耳にする表現です。「糸」は着ている服を意味します。つまり、4月には冬から身に着けているコートやセーターを片付け始めないで!風や雨、寒さなど、天気予報は当てにならない季節だから!という訳です。太陽が出ているからと言って惑わされないで、体を壊さないように注意しましょう。
そしてこの表現は、もう一つ 『5月は、好きなようにすればよい 』という表現へと繋がっています。辛抱と注意が必要という訳なのです!
素敵な4月をお過ごしください!🌸
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