前回に引き続き、今月も魅力あふれるフランスの地方をご案内します。今回ご紹介するのは、フランス中東部に位置するブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地方。この地域圏は、ブルゴーニュ地域圏とフランシュ=コンテ地域圏が2016年に統合して誕生した地方です。世界的に知られる美食とワインの文化、中世から続く歴史、そして豊かな自然が織りなす、フランスの魅力が詰まった地域です。
まず、この地域を代表する都市・ディジョンは、かつてブルゴーニュ公国の首都として栄えた歴史ある文化都市です。市の中心部に位置するブルゴーニュ公爵宮殿は、街を象徴する存在。15世紀に建てられた高さ46メートルのフィリップ・ル・ボン塔からは、ディジョンの街並みを一望できます。また、美食の都としても知られ、マスタードやエスカルゴ、クレーム・ド・カシスなど、さまざまな名物があります。中心部にある「美食とワイン国際都市(Cité internationale de la gastronomie et du vin)」では、展示やワインテイスティング、ワークショップ、レストランなどを通して、この地方の食文化を楽しむことができます。
ディジョン近郊のボーヌでは、毎年11月に「栄光の3日間(Les Trois Glorieuses)」と呼ばれるワインの祭典が開催されます。街全体がお祭りの雰囲気に包まれるなか、郷土料理やワインを楽しめるほか、歴史的建造物「オスピス・ド・ボーヌ」で開催される世界的に有名なワインオークションも見どころのひとつです。
また、この地方には、ヴェズレーの大聖堂と丘、フォントネー修道院、ブザンソンのヴォーバンの城塞、ブルゴーニュのブドウ畑のクリマなど、数多くのユネスコ世界遺産が点在しています。さらに、フランシュ=コンテ地方は、世界的に知られるコンテチーズの産地としても有名です。生産地の自然条件や職人の技術、熟成期間によって味わいが異なるのも大きな魅力。現地を訪れた際には、ぜひ食べ比べを楽しんでみてはいかがでしょうか。
このように、歴史、世界遺産、美食、ワイン、自然と、多彩な魅力を持つブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地方。フランスの豊かな文化と食をじっくりと味わいたい方には、ぜひ訪れていただきたい地域です。










参考資料
- Atout France(フランス観光開発機構)『Collections 2021 – Gastronomie』[PDF資料・日本語]https://jp.media.france.fr/sites/default/files/document/press_kit/DP_COLLECTIONS2021%28Gastronomie_JP%29low.pdf(最終閲覧日:2026年10月22日)
- フランス文化省・ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏文化局(DRAC)「Patrimoine mondial(世界遺産)」https://www.culture.gouv.fr/regions/drac-bourgogne-franche-comte/votre-drac/patrimoines-et-architecture/patrimoine-mondial(最終閲覧日:2026年10月22日)