5月1日は、フランスではメーデー。すなわち労働者の日なのでお仕事をしません!という訳で、サービス業や医療関係など特定の職業を除いて、誰も働かない日ということになっています。
この日の起源はアメリカにあります。1884年、労働時間を1日8時間に短縮することを求めて、労働者が全国でデモを行いました。この取り組みは1890年にフランスでも取り入れられ、1919年に達成されました。すでに社会的な要求をする日となっていた5月1日は、第二次世界大戦後の1946年に労働しない日となり、1949年には祝日になりました。今日でも、5月1日はフランスでしばしばデモが行われます。
では、なぜ5月1日なのでしょう?単純に言うと、アメリカでは5月1日が企業の会計年度初めの日だったからなのです。
白い鈴のような可憐なスズランは、フランスでは5月1日やメーデーとの関わりが深いです。フランスでは路上販売は禁止されていますが、5月1日にスズランを売ることは例外なんです!自宅の敷地内で摘んだスズランであれば、家のそばで売っている人もいます。多くの人々がスズランを買い求め、同じ日に家族や友人、そしてデモで出会った見知らぬ人に贈る習慣があります😉。
でもどうして5月1日にスズランの花を贈り合うのでしょう?実はこの伝統は労働者の日に由来するものではなく、ルネサンス期に遡るのでした!1560年5月1日、フランス国王シャルル9世は軍事作戦中にスズランの小枝を贈られると大変気に入り、宮廷の全ての女性に毎年5月1日にスズランを贈ることを決めたのです。その後、この風習は広まり、いくつかの出来事がさらにこの習慣を広めたと考えられています:
– 1895年5月1日、歌手のフェリックス・マイヨールが初めてパリのステージに立ちました。その時代、椿の花を飾ることが一般的でしたが、椿を持っていなかった彼は友人からスズランを贈られると、ボタンホールにスズランの小枝を吊るしました。このステージは大成功を収め、彼は自分の象徴の花にしたという訳です。
– ベル・エポックの時代、オートクチュールのメゾンは、職人や顧客にスズランを贈る習慣がありました。中でもクリスチャン・ディオールはスズランをメゾンの象徴としています。
繊細さと純粋さを象徴するこの花の美しさは、古代から春と結びついてきました。神話によると、ギリシャ神話の神アポロンがこの花を創造し、パルナッソス山にこの花の絨毯を咲かせ、ミューズたちが足を痛めないようにしたと言われています。
この表現は、『一糸も脱がぬように 』と言われた4月に続く表現です。
5月は晴天の日々の訪れを告げる月で、4月よりも天気は気まぐれではないということを意味します。予測不能な突然の雨を心配することなく、軽装で楽しむことができるという訳なのです!
5月もボンジュール・フランスと共に素敵な1か月をお過ごしください。
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