まだまだ寒い2月のはじめ、日本では立春の行事、「節分」がありますね。これからはじまる春に向けて悪運を払って幸福を呼ぶため、豆をまき、鬼を追い払います。そして福を逃さないように恵方巻を食べて過ごすというのが、一般的です。
そんな節分とちょうど同じ時期である2月2日、フランスにも「La Chandeleur(ラ・シャンドルール)」という伝統的な立春イベントがあることを、皆さんはご存じですか?
まずはシャンドルールの起源を一緒に見てみましょう。
シャンドルールは、日本語では「聖燭祭」または「主の奉献の祝日」といわれます。クリスマスからちょうど40日後にあたるこの日は、聖母マリアとヨセフがイエスキリストをエルサレム神殿に連れていったことをお祝いする、キリスト教の祝日なのです。聖母マリアはここで潔めを受け、イエスを神にささげました。
フランス語の「シャンドルール」は「Chandelle(シャンドル)=ろうそく」が語源となっていて、別名「キャンドルの日」とも呼ばれています。実はそのはじまりはもっと遡ってローマ時代、一晩中ろうそくを焚いてローマの街を歩き回る「ろうそく祭り」という、異教のお祭りにありました。それが5世紀の終わりごろ、教皇ゲラシウス1世によってキリスト教の行事になったのです。そしてこれまでの風習に従い、信者が決まった方法でろうそくを持って行列する日となりました。
しかし今日、この「シャンドルール」はろうそくのお祭りというよりも、「クレープのお祭り」として親しまれています。なぜキャンドルのお祭りがクレープのお祭りになったのでしょうか?「丸くて金色のクレープが輝く太陽のように見えるから」など、様々な説があります。シャンドルールは、春の訪れを予感させる、光のお祭りでもあるのです。
さらに、左手にコインを、右手でフライパンを持ってきれいにクレープをひっくり返せると、幸運な一年を過ごせるという言い伝えもあります。
ぜひ皆さんも、おいしいクレープと一緒に春の到来をお祝いしませんか?
